日本シャンソン界の草分けとして半世紀以上もシャンソン業界を牽引し続け、ロングベストセラーのエッセイ『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』のエッセイストでもある故・石井好子さんをご存知ですか?生前、奥野秀樹も大変お世話になり、一昨日、青山霊園にお墓参りに行って参りました。
お墓の写真を撮るなんて、と眉を顰める方もいらっしゃるかもしれませんが、お墓参りをして、お墓と一緒に写真を撮って賑やかにしてあげるのは良いことなのだそうです。大概の人は親族、親戚のお墓参りしかしませんよね。私達もそうです。最近ネットやテレビで、お世話になった方や尊敬する方のお墓をお参りするという美しい風習を持つ人々が結構いらっしゃるということを知り、目から鱗で、そういうことをしてもいいんだ、って思い、足を運んできました。青山墓地には、乃木将軍のお墓とかもあって、よくは知りませんが、日本のエスタブリッシュメントの聖地でもあるのだなと、今日思いました。
石井さんのお父様は岸信介、安倍元首相の祖父と総裁選を戦った方で、衆議院議長、日本体育協会会長などを務めてらしたそうです。石井さんご本人は、30代の終わりには、石井音楽事務所を設立して岸洋子さんや加藤登紀子さんのマネージメントなどをされ、50代には、日本シャンソン協会を設立して会長に就任、晩年は神戸大使も務め、食通として『料理の鉄人』にはたびたび審査員として出演もされてました。本当に多才で、志の高い方でした。改めてご冥福をお祈りします。
そして、石井さん、もう少しだけ私達をお見守りくださいね。